問題:Vent/Contを押しても、試料空間がベントされず、試料が取り出せない。
原因:他のPPMS(木村研)のcfgファイルを読み込ませていたため、真空制御が正常に行えない状態になっていた。
解決策:夛田研のPPMSのcfgファイルを再度読み込ませる。
以下詳細。
木村研から試料空間がVent出来ないとの報告があった。
確認した所、下記の異常が確認された。(PCおよびModel6000の再起動を行ったが解決せず。)
・Vent/Contを押しても試料空間がベントされない。
・システム真空(MultiVu上に表示されている。試料空間外の真空度を計測している。場所は日本語マニュアル図3.3を参照)は
もっともらしい値を指示している(Vent/Contすると~700Torr、purge/Sealすると~4Torr)が、
PPMS本体に付いているインジケータは常に~10Torrを指示する。
・HiVacのボタンが非アクティブになっている。(いつもはアクティヴ)
・Model6000に真空度が表示されない。
ヘリウムガスを制御するバルブ(ベントバルブ・フラッシュバルブ)は正常に開閉していることがわかったため、
何らかの原因で、試料空間へつながっているフレキシブルチューブの一部が凍結していると考えた。
(バルブの開閉状態は、Gasmon32.exeで確認できる。taskbarにある。)
そこで、試料空間を370Kまで昇温、2時間放置し解凍を試みたが解決せず。
後程、木村研から誘電率計測用のプローブに付いている温度計をPPMSに指示させるために、
木村研のPPMSのcfgファイルを読みこませたが、それがまずいのではないか?と報告があった。
そこで、夛田研のPPMSのcfgファイル(場所はC/QdPpms/Config/151013_01_backup.cfg)を読み込ませたところ、
異常はすべて無くなり、Ventが行えるようになった。
以上