水分計が -70度を切った(−60度台)

精製塔用のチラーが止まっていた(ことにより、循環生成装置の水分除去能力が低下?。とくに循環精製運転が止まったりしたわけではない。

チラーは、室温が上がると止まることが有る。夏場は小型扇風機を回して補助する必要あり。

酸素濃度が高いときに、ボックス内の窒素を置換する方法

概要:窒素ボンベからグローブボックス内に窒素ガスをいれ、酸素濃度を下げる。グローブボックス内に、いろいろ物品が入っているので、真空引きができない場合。

1. 窒素の排出口を確保するため、グローブボックス向かって左側面から真空チャンバーにつながっている配管を外し、バルブを空ける。

2. グローブボックスコントロールパネルの、圧力制御値を下のようにする。すると、定期的にガスを導入し続ける。はじめは、循環生成は動かしたままでも良い。酸素濃度をモニターしながらガスを入れ続ける。およそ20〜30分くらいで、下がりはじめるはず。

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酸素濃度計の使い方

酸素濃度系の動かし方〔通常はOFFになっている)

1. コントロールパネルの「データ表示」タブを押す。
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2. 表示パネル右上に「酸素濃度」の項目が有り、その下に「酸素計ポンプ」のボタンがあるので、ON。すると、空圧バルブが開き(「プシュ」と音がする)、ポンプが動く。
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3. 酸素濃度系の本体スイッチをON〔写真はOFFの状態)。
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酸素濃度計のセンサセルは、なかの水が減ってくることがあるので、定期的に確認。なくなった場合は専用の水を補給することになっているが、おそらく超純水でOK。あるいは市販の蒸留水が良いらしい。

酸素を除去するための炭素源(アルコール)をボックス内に入れておき、定期的に散布すること。

酸素は、白金触媒上での炭素の燃焼反応によって除去される。燃焼反応後の、水は吸着剤で除去、二酸化炭素はそのまま残るため、二酸化炭素濃度がそれなりにあることに注意。

カーボン源は供給する必要がある。酸素濃度が低ければ、ごく微量でよく、ボックス内にアルコールの洗瓶をおいておいて、一週間に1回程度、キムワイプか何かにかるくしみこませれば良いとのこと。

酸素濃度チェック

結論:窒素置換により酸素濃度は十分下がったとおもわれるが、酸素除去に必要なカーボン源が足りず、酸素を除去できていなかった。

8/23 酸素濃度チェック。はじめ500ppm以上であった。

循環装置をとめ、ボックス単体の状態で窒素ガスをいれると、500ppm前後で、現象をはじめたので、実際の濃度が 500ppm前後であったと思われる。

その後、循環装置の真空引き->窒素置換(操作パネルのマニュアルモードで実行)をした後、循環させたが、酸素濃度は変化せず。

イソプロパノールをしみこませたキムワイプを(サイドボックスでかるく真空置換した後)、グローブボックス内に導入。循環装置への吸入口付近においたところ、酸素濃度が減り始めた。