金蒸着チャンバ 清掃手順
(Markdownを使って記述しています)
注意事項
- 溜まった金箔が落下するなどの事故につながるので、定期的に行う。
- クリーニング後、到達圧力はあまり改善されない模様(典型的には 1E-5Pa程度)。真空引き速度は若干向上する傾向。
- 半年に一回くらいが目安か。
- おおよそ半日がかりの作業になる。
- チャンバだけでなく、チャンバ周りの棚なども整理すること。
- 溶剤を使うときは、ドアを開けるなどして換気に注意すること。
必要な工具
- スパナ、ラチェットレンチ
- ピンセット
- キムワイプ
- イソプロパノールあるいはアセトン
- ガスケット ICF114, ICF70, ICF203(一番でっかいところ用)
作業のあらまし
- すべてのポンプを停止。
- チャンバ周辺を掃除機で清掃。
- 膜厚計、E-gun、金蒸着ポートのフランジの位置が分かるようにマジックでマーキング(とくに膜厚計の方向はややこしいので注意)。
- 試料台がついている一番上の蓋フランジを取り外す。
- 試料台、シャッターについた金箔をピンセットで剥がす。
- 試料台へこびりついているものにより、凹凸が激しくなっている場合など、必要に応じて紙やすりなどで研磨してもよい(最後に、超音波洗浄すること)。
- 膜厚計、E-gun、金蒸着ポートを取り外す
- 各部品のクリーニング方法は別にまとめる-執筆中)
- E-gunについては、絶縁碍子の様子を確認し、必要そうなら交換する(あるいは一年に一回交換すると決めてしまうか?)。参考リンク
- チャンバーの内側に溜まった金箔などをピンセットで丁寧に剥がす。剥がした後は、イソプロパノール(あるいはアセトン)を軽く染み込ませたキムワイプで拭く。
- 枝分かれして横方向に向いているポートの内側にも蒸着金が溜まっていることがあるので、拭き取る(とくに金のボートが付いている部分)。
- チャンバーの底にたまったゴミを取り除くため、底のフランジを外し、ゴミを回収。
- 取り外した部品を方向に気をつけて付け直す。
- 膜厚計は、フランジに固定する前に正常に動くことを確認すること。
- すべてのフランジを締め、蓋を締めた後に周りに掃除機で清掃。
- 1〜2日ベーキング。
カテゴリー: 実験関連