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PPMS停止法&再起動法

停電時PPMS停止法および再起動法

まず停止の手順ですが、

1.Multi Viewおよび、PC停止

2.Model6000等コントローラー電源OFF

3.コントローラーラック背面のブレーカースイッチOFF

4.壁の配電盤OFF の順に停止お願い致します。

 

次にデュワーに関してですが、 試料取り出し口背面から2本の金属製フレキシブルチューブを クイックコネクタ部の根元から外してください。 外すことで、クイックコネクタよりデュワー側の試料室、 およびガスフロー空間がセルフシール機能で閉まり、大気の混入を防ぎます。

以上が、停止法となります。

 

次に、再起動法ですが、

1.停止日数が長く液体ヘリウムの残量が30%以下と予想される場合には、インピーダンスが詰まる可能性があるので、 一度完全に室温までヘリウム容器を温めてから、初期トランスファーを行なって頂くことをお勧めします。

2.停止日数が短く、液体ヘリウムの残量が30%以上あると予想される場合は、まず配電盤、 コントローラーラック背面のブレーカースイッチ、コントローラー類、PCの順で起動して頂きます。

次に、停止時に抜いて頂いた2本のフレキシブルチューブをクイックコネクタに 半差しの状態にして頂きます。(力を入れずにコネクタに差し込む要領で、しっかり繋ぎ込む一歩手前の状態です)

半差しにすることで、チューブ先端がシールされた状態となりますので、その状態のまま、チューブ内の空気を排気します。

排気の手順は、C:QdPpmsToolsフォルダ内のGasmon32.exeを起動、 File→Advanced→パスワードにquandsnと入力後、 Config→Temperature package→go asleepを選択すると バルブ・温調等の操作がマニュアルで制御可能になります。

細いフレキシブルチューブ(試料空間用)は Tools→Chamber→Pump Continuousを選択し、1~2分排気した後 そのままクイックコネクタへしっかりと差し込んでください。

その後、Tools→Chamber→sealをしてください。 太いフレキシブルチューブ(ガスフロー空間用)については Tools→Set Valve Angleで90degを選択すると、 プロポーショナルバルブが全開になりますので、 1~2分排気した後、同様にクイックコネクタの奥まで 差し込んでください。

この状態で2~3分ガスフロー空間を排気して頂きます。 この間、インピーダンスからHeガスを大量に吸い込みますので、装置の温度は低下します。 その際、ボールゲージを使って、2.5リットル/min程度の排気量があることを確認してください。 (インピーダンスに詰まりがある場合は、排気量が低下する可能性があります)

最後に、Config→Temperature package→Wake upを選択するとバルブ等のマニュアル制御 モードから自動制御モードに戻り、通常の測定にご使用可能となります。 以上がご説明となります。 ご不明な点がございましたらご連絡宜しくお願い致します。

日本カンタムデザイン 佐藤 sato@qdj.co.jp

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